Deep Dive
2025年タイの仮想通貨キャピタルゲイン免税:公式資料でわかる対象範囲と条件
タイ財務省が公表した2025〜2029年のデジタル資産キャピタルゲイン免税。対象条件と範囲を公式資料ベースで整理。
結論(先に要点)
タイでは、暗号資産のキャピタルゲイン(売却益)に関する時限的な所得税免除が、公式資料で確認できます。ポイントは「対象期間」「対象取引(ライセンス事業者経由)」「対象所得(キャピタルゲイン)」の3点です。
一次情報では、免除期間は2025年1月1日から2029年12月31日まで、対象はライセンスを受けたデジタルアセット取引所・ブローカー・ディーラー経由の売却益とされています。出典と条件を押さえた上で理解することが重要です。
制度の根拠(公式資料で確認できる事実)
税務系の公式・準公式資料で確認できる主要ポイントは以下です。
- 根拠: Ministerial Regulation (MR) No. 399(Royal Gazette 掲載)
- 対象所得: 暗号資産またはデジタルトークンの譲渡によるキャピタルゲイン
- 免除期間: 2025年1月1日〜2029年12月31日
- 対象チャネル: ライセンスを受けたデジタルアセット取引所/ブローカー/ディーラー経由の取引
上記はPwCのTax News Flashや関連資料に記載されている内容です。
対象になる取引・対象外になる取引
対象になりやすい取引
- ライセンス事業者(取引所・ブローカー・ディーラー)経由の売却
- キャピタルゲインとして認定される売却益
対象外になりやすい取引
- 海外取引所・DEXでの売買
- ステーキング/レンディング/マイニング報酬
- エアドロップやキャンペーン報酬
免除対象はキャピタルゲインであり、報酬系は所得区分が異なる可能性が高い点に注意が必要です。
具体例で理解する
ケース1: タイのライセンス取引所で売却
対象期間内にライセンス事業者経由で売却した場合、免除対象になる可能性が高い。
ケース2: 海外取引所で売却
対象チャネル外のため、免除対象外となる可能性が高い。
ケース3: ステーキング報酬の受領
キャピタルゲインではないため、原則として免除対象外となる可能性が高い。
実務で押さえるべきチェックリスト
- 取引所がタイ国内のライセンス事業者かを確認
- 売却益の計算根拠(取得価格・手数料)の記録
- 対象期間内の取引か(2025/01/01〜2029/12/31)
- 居住者区分の判定と申告要否の確認
移住・長期滞在者の注意点
税務上の居住者判定は国ごとに基準が異なります。居住者判定の結果により課税関係が変わるため、滞在日数や生活拠点の実態を踏まえて整理する必要があります。
また、国外所得の取り扱いや二重課税の調整が論点になる場合もあるため、必要に応じて専門家への相談を推奨します。
よくある誤解と落とし穴
- 「すべての暗号資産取引が無税になる」と誤解する
- 海外取引所やDEXも対象だと思い込む
- キャピタルゲイン以外の所得も対象だと勘違いする
- 居住者判定や国外所得の扱いを軽視する
まとめ
タイの免除措置は、公式資料で条件が示されています。対象期間・対象チャネル・対象所得を満たす必要があるため、「どこで」「何を」取引するかが税務結果を左右します。判断前に一次情報を確認し、条件に沿った運用を行ってください。
FAQ
Q1. 免除期間はいつまでですか?
A. 一次情報では2025年1月1日から2029年12月31日までとされています。
Q2. 海外取引所は対象ですか?
A. 公式資料ではライセンス事業者経由が条件とされており、海外取引所やDEXは対象外となる可能性が高いです。
Q3. ステーキング報酬は免除されますか?
A. 免除対象はキャピタルゲインと示されているため、報酬系は対象外となる可能性があります。
Q4. どの公式資料を見ればいいですか?
A. Royal Gazette掲載のMR 399に基づく資料や税務系の公式解説を参照してください。
Q5. 免除対象の「ライセンス事業者」とは?
A. タイのデジタルアセット事業法に基づき認可を受けた取引所・ブローカー・ディーラーを指します。
参考リンク(一次・準一次情報)
https://www.pwc.com/th/en/pwc-tax-news-flash/2025/eng/tax-news-flash-06_2025.pdf
https://ratchakitcha.soc.go.th/documents/84335.pdf
https://www.hlbthai.com/5-year-personal-income-tax-exemption-for-digital-asset-sales/